「その考え方はおかしい」
他人からこう言われて、イラっとしたことはありませんか?
昔の僕は、会社で同じようなことを同僚に言われる度にイラっときていました。
なぜなら「自分はそう思った」のに、それを否定された気がしたからです。僕自身、自分の考えに自信を持っていただけに、余計そう感じてしまうことが多かったのかもしれません。
あなたもこうしたケースに限らず、他人と価値観が合わないことで他人に対しイラっとした感情が湧いてしまうことは少なくないのではないでしょうか。
そんなあなたに朗報があります。最近読んだ以下の本(以下「本書」)には、こうしたストレスを減らす良い考え方が書いてありました。
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キーワードは「領域」と言う言葉でした。
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自分の「領域」を守ることを意識する
他人の発言にイラっとする時、その多くは他人から考えを否定されたり、押しつけられたと感じる時だと思います。
冒頭に書いたようなケースですね。
これは自分の「領域」を侵されたと感じたから、イラっとするのです。
正確に言えば、その状況を「コントロールできないから」だと、本書では以下のような例をあげて述べられています。
決めつけてくる相手は 、確かに面倒ではありますが 、 「まあ 、また勝手なことを言うだろうけれど 、言い返せばそれで収まる人だから 」などと思えれば 、うまく対処できますし 、そうやって状況をコントロ ールできれば 、 「苦手 」という強い意識は持たないはずです
簡単に言うと、会社の上司から「それは違う」と言われたら、「そちらこそ、違います」と言い返せれば、イラっとしないという理屈になるわけです。
ただ、「なかなかそうは言い返せない」という人がほとんどだと思います。そんな時にどうしたらいいか。
僕は心の中でそう「唱える」ことにしたら、効果を実感するようになりました。
「ふぅん、あなたはそう考えるんだね」で相手の発言をスルーする
「それは違う」みたいなことを言われたら、「ふぅん、あなたはそう考えるのね」と心の中で唱えてみましょう。
イメージは、相手から受けた言葉(攻撃)をパッとふりはらう感じです。自分の領域に攻撃を届かせないように意識するのです。
「あなたがそう考えるのは自由だけど、僕はそう考えてないよ」というスタンスでいるように努めることです。
こうして自分の領域を自分で守るように意識するだけで、僕はかなりストレスがなくなりました。
大切なことは、誰も僕達の思考を制限したり、変えることはできないと知っておくことです。
僕達がどう考えようが、僕達は自由なのです。社会で生きていると、僕達はこんな当たり前のことを忘れてしまうのですよね。
こうして自分の領域を守るだけでも、ストレスはかなり減らすことができます。しかし一歩進んで、他人とわかりあえたらもっと素敵な人間関係を築けると思いませんか?
他人とわかりあうために必要なことは、実は「きちんと自分の意見を伝えること」なのです。
きちんと言わないから、相手に伝わらない
あなたが「他人からわかってもらえない」と感じているとしたら、自分の考えをきちんと相手に伝えているか。今一度考えてみることをオススメします。
僕自身は昔、「どうせわかってもらえない」と思っていたので、きちんと相手に自分の考えを伝えることを避けていました。
その結果、「わかってもらえない現実」を自ら作り上げていました。
自分の考えを伝える時に大切なことは、「他人の領域」を自分と同様に、 尊重してあげることです。本書でも以下のように書かれています。
理想的な 「やりとり 」というのは 、それぞれが自分の 「領域 」に責任を持ち 、相手の 「領域 」を尊重し 、きちんと言葉で伝え合う 、というものですね 。
他人の領域を侵害するような言い方をしてしまうと、あなたが本当に言いたいことは他人に伝わりにくくなってしまうのです。
他人もあなたと同様、自分の領域を侵害されたと感じてしまうからです。これを続けると、やがて口論に発展してしまうでしょう。
コツは「自分は」を主語にすることです。
「あなたの考えはわかった。自分はこう考えている」という言い方で話せば、相手の領域を侵害せずにすむわけです。
相手の考えを一旦受け止めてあげるのも有効です。以下のエントリーも参考にしてみてください。
自分と他人の「領域」を意識して話せばコミュニケーションはうまくいく
コミュニケーションのコツは、自分と他人の領域をきちんと区別し、尊重することです。
お互いは違う価値観を持った人間である前提を持ちつつ、他人とお互いの考えをやりとりする。
こうした意識を持つだけで、他人にイラっとする機会は格段に減るはずです。
是非意識してみてください。
本書は本エントリーの理解を深めるためにあなたに是非読んでいただきたい一冊です。
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僕自身がどうやって人間関係の悩みを克服したか。その体験を記した自著「気持ちが楽になる働き方」もよかったら読んでみてくださいね。あなたの力になれると思います。
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