自分がどんな人かまわりに明示すると人間関係が楽になる理由

今までの経験をふまえると、自分がどんな人間か、自分の生き方のスタンスを明確に他者に発信すると、人間関係が楽になります。
先日受講した立石剛さんの話はまさに自分が感じていたことを言語化してくれました。
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自分の価値観を他者に明示するとまわりが自分にあわせてくれる
例えば今僕は会社で「残業ゼロ」を実践していますが、今の僕に「どうしてまわりに合わせて残業しないの?」とか「罪悪感ないの?」と言ってくる人はいません。
それは僕が会社で「残業しない」というメッセージを明確に発信しているからです。早く帰っても、「あの人は残業をしない人だから」の一言で終わるのです。
自分の価値観をこうして明確に発信すると、他者も自分の価値観に合わないことは期待しなくなるのです。自分のスタンスを明確にすると人間関係が楽になる理由はここにあります。
僕の例で言えば、今の僕に残業することを期待する人はいません。だからこそ、面と向かって批判してくる人もいません。「あの人に言ってもムダ」ということが明確にわかるからです。
そしてありがたいことに、残業しないスタンスを明確にしていると、まわりが僕にあわせてスケジュールを組んでくれたりします。
ミーティングなども、よほどの事情がないかぎり17時以降になることはありません。まわりの人が自然と配慮してくれるのです。
正直、職場のみなさんには本当に感謝しております。この場を借りて、みんないつもありがとう。
思ってることをきちんと言うことは、他者から理解してもらうことにつながる
自分の価値観を他者に明確に発信すると人間関係が楽になるとはこういうことです。そういう意味では、きちんと自分が思っていることを言うこともやはり大切なのです。
きちんと言うことで、他者に「あの人はこう考える人なんだ」とようやく伝わります。逆に言うと、言わないとわからないのです。他者はあなたが思ってるよりあなたに興味がないのです。
つまり自分の価値観を他者に明確に発信することとは、自分をわかってもらうことにつながるのです。そしてあなたがどんな人か理解してもらうことは、他者の期待をコントロールすることにつながります。
他者の期待をコントロールすることで、自分の価値観に合わないことを他者に要求されることがなくなっていきます。そうして僕達は今よりずっと楽に生きていくことができるのです。
だからまずは日頃から自分の価値観を他者にきちんと伝えることからはじめましょう。そうすることで、次第にまわりに「わかってもらえた!」と感じはじめることになるでしょう。
今までは「まわりにわかってもらえない」と不満に感じていたと思います。僕もそうでした。しかし「きちんと言う」の先に待っていたのは、まわりへの圧倒的な感謝でした。
是非あなたにもこの気持ちを感じてほしいと思います。
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この記事を書いた人

滝川 徹
タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。
1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。
その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。
2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。