自己肯定感を高める方法は自分が夢中になっていることを他人に話してみること

以前あるリゾート施設で食事をしていた時の話です。そこのリゾート施設では、滞在する人やそのリゾート施設の従業員と食事を楽しむことができる仕組みになっています。
僕達夫婦はある夫婦とテーブルが同じになりました。話を聞いてみると、ご主人はカーレースの趣味をお持ちとのこと。
僕自身カーレースは全く縁のない世界でしたので、その人の話を聞いていてとてもおもしろいのです。興味深いと感じました。
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自分が経験したことのないことを他人の体験から疑似体験する
その方は昔から車が大好きだったみたいです。車を少し改造したりするのが趣味で、そういった店に出入りしていた。
そうしたらある日、レースに出てみないかと誘われたそうです。そこから彼のカーレースの趣味がはじまった。
他にも色々とおもしろい話を聞くことができました。カーレースに夢中になっている様子が伝わってきました。
やはり自分が経験したことのないことを経験している人の話はおもしろいです。その人の思考プロセスや行動について話を聞いていくと、その人の経験を疑似体験することができます。
人は自分の経験の素晴らしさを自覚していない
そしてここからが今日言いたいことなのですが。
人は自分の経験がいかにすばらしいか。全く自覚がないということです。
この方も最初にお話を聞いた時は、僕がカーレースにこんなに興味を持つとは思わなかったようです。最初はカーレースの話ではなく、ヨットレースをやってるお金持ちの友達話ばかりされていました。
僕から見るとカーレースをやってるだけですばらしい経験をしているのです。しかし彼にとってそれは当たり前になってるんですね。
だからカーレースでなく、ヨットレースの話を持ち出したのだと思います。他人はカーレースについて興味なんてもたないだろう。そう思ってるのではないかと思いました。
しかし僕が目をキラキラさせてインタビューするものですから、ものすごく嬉しそうに色々と話を教えてくれます。携帯に撮影しているレースカーをいくつか見せてくれたくらいです。
聞くとその方は営業職とのこと。カーレースの話をお客さんにすることはほとんどないそうなのです。これはもったいないと思いました。
人と違う経験をしているというのは、それだけで価値があるのです。だからこそ、あなたが夢中になってること。その話を是非他の人にもしてみたらいいと思います。
恥ずかったりと、ちょっと勇気がいるかもしれません。でも意外と自分がやってることがすごいんだなぁ。すばらしいんだなぁ。そう自覚することができると思います。
それはあなたの自己肯定感に必ずプラスに働きますから。
この記事を書いた人

滝川 徹
タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。
1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。
その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。
2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。