人は変わりたいけど本当は変わりたくない-僕達の人生が簡単に変わらない理由

みんなどこかしら人生を変えたいと願ったり、「こうなりたい」と変化を望んでいます。当然僕自身もそうです。
一方で、実は心の奥底では「変わりたくない」と思っている自分もいるかもしれない。そのことにあなたは気づいてましたか?
広告
望みが実現したら望んでないことも一緒にやってくる
例えば僕達がお金持ちになりたいと思っているとしましょう。
お金持ちになれば、自由で、豊かな暮らしができる。みんなそう想像するからこそ、お金持ちになりたいと思いますよね。
しかしお金持ちになった人の話を聞くと、お金持ちにはお金持ちの悩みがあるらしいのです。例えば人から妬まれて言われもない陰口を叩かれるかもしれません。お金で人と揉めるかもしれません。
サラリーマンの独立もそうかもしれませんね。自由と引き換えに、会社員としての社会的地位、安定的な収入、今の人間関係が失われるわけです。
要するに僕達の人生が変わったとして、いいことばっかりとは限らないということです。僕達の「こうなりたい」が実現したら、僕達が望んでいないことも一緒にやってくることになります。
僕の経験で言えば、残業ゼロの働きかたを実現するということは、長時間労働を是とする人からの反発を受け入れるということでした。
昔の僕はまわりから反発されることを受け入れる覚悟ができていませんでした。だからこそ残業を減らすことができませんでした。
自分の中でまわりからの反発を受け入れる覚悟ができた時に、残業ゼロを達成することができたのです。
僕達は変わりたいけど、無意識に悪い変化は起きてほしくないと思ってるのです。変わってしまったら、自分が無意識のレベルで避けていることも必然的にやってきてしまうことをわかっているからです。
だから変わりたいけど、本当は変わりたくないのです。いいことと悪いことはコインの裏表の関係なのですよね。
だからあなたがもし人生を変えたいと願っているのにそれが実現していないとしたら、コインの裏を受け入れる覚悟ができていないのかもしれません。
自分が避けていることと向き合う覚悟ができたとき、僕達は本当の意味で変われるのかもしれません。自分の課題と向き合わなければ、人生は変わらないということなのでしょうね。
今日からあなたにできること
自分の願望が叶ったとして、起きる嫌なことを想像してみよう
あなたにオススメ
SBクリエイティブ
売り上げランキング: 1,250
オーガニックスタイル株式会社
売り上げランキング: 601,441
売り上げランキング: 544,686
この記事を書いた人

滝川 徹
タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。
1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。
その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。
2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。