誰かのせいで自分の行動が制限されていると考え、誰かを責めている時。人は視点が狭くなりがちです。
例えば自分が絶対うまくいくと考えてる企画を上司が通してくれない場合。あなたは上司のせいで、自分の仕事はうまくいかないのだと思うでしょう。
このように自分を被害者と感じる時は、「被害者モード」になっています。被害者モードになると、無自覚に視野が狭くなります。そして偏った物の見方をするようになります。
僕自身も後になって「あぁ、偏った物の見方をしていたなぁ」と感じることも多々ありました。
そういう時は意識的な様々な角度から現実を捉えることを意識するとうまくいくことがあります。
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今起きている事実を別の視点から見てみる
例えば先ほどの例を考えてみましょう。自分が当事者になったつもりで想像してみてください。
上司があなたの企画を通してくれないという事実があります。
この時、もしあなたが被害者モードに入ってるなら、あなたの中では様々な感情が渦巻いているはずです。
「やっぱり上司は僕を認めていないんだ」、「上司の目は節穴だ」、「上司が悪いから俺は仕事で成果を出せないんだ」。
あなたの仕事が正当に上司に評価されないから、あなたは仕事で成果を出せない。これがあなたから見たストーリーです。
では別の角度からこの事実を考えてみましょう。別のストーリー、可能性をあえて想像してみるのです。そうすると、色々な視点が浮かびます。
例えばですが、
本件は上司という制限をクリアするための課題と考えることもできます。
上司が反対するなら、関連する部署の了解を先に取り付け、既成事実にしてしまえばいい。上司が納得せざるをえない環境を作り上げてしまえば承認されるという発想もあるわけです。
いつも上司のせいにして、そうして諦めてしまうあなたの思考を広げるための課題が天から与えられていると考えてみてもいいわけです。
もう一つ別のストーリーを考えてみましょう。上司があなたを評価していないというのは絶対に真実でしょうか。
上司はあなたの企画をすばらしいと考えているかもしれません。しかし上司の上司が承認をしてくれないのかもしれません。
もう一つ例をあげましょう。
上司はあなたの企画がすばらしいと考えているが、上司にとっては今あなたが抱えている仕事の方が優先順位が高いと考えているのかもしれません。あなたが今回の企画にあまりにも執着しているから、上司は正直にそう言い出せないだけかもしれません。
あなたの考えが真実とは限らない
いかがでしょうか。被害者モードの時は、こうして様々な視点から別のストーリーを無理矢理でもいいから想像してみるのです。
そうすると、自分の想像しているストーリーが「もしかしたら思いこみかも」と思えませんか。僕は今までの経験上、「ネガティヴな考えは思いこみ」という自分なりの法則を見つけました。
ポイントは、あなたが想像している考えが絶対に真実とは言えないということです。他人の頭の中は覗けないわけですから、他人の考えていることはあくまで僕達の想像なのです。
しかし被害者モードの時は、自分が信じてる考えが絶対に正しいと思いこみがちなのです。僕自身もそうだったからよくわかります。
ネガティヴな考えは思いこみ「かも」と思ってみる
自分が絶対に間違いないと思っていたことが、自分の思いこみ、勘違いだった。少なからずあなたにもそんな経験が過去あったはずです。それを思い出してください。
もしその経験があったのなら、今回も思いこみという可能性もゼロではないですよね?
ネガティヴな考えは思いこみ「かも」でいいのです。違う視点を持ってさえいれば、いつか思いこみだと気づく可能性がグッと高まります。
その時きっとあなたは自分の思いこみに笑ってさえしまうでしょう。
被害者モードの時は様々な視点で別のストーリーを想像してみる。是非やってみてくださいね。
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