サラリーマンは「勇者」を目指してはいけない:ドラゴンクエストと会社の共通点から見つける「自分らしい働き方」

「ドラゴンクエストのパーティと会社の組織って似ているな」。

先日ふと、思いついたことです。

ドラゴンクエストのパーティでは、勇者や戦士、魔法使い、僧侶、武闘家など。それぞれが違う特性を持ってパーティに参加します。

それぞれ違う特性を持って、みんなで力を合わせて敵を倒しにいくわけです。

会社も実は全く同じ仕組みなのではないかと思ったのです。

それぞれ特性が違う人達が集っていること。そして売上など、共通の目標に挑んでいること。

同じだと思いませんか?

しかし会社となると、「それぞれ特性が違う」という大切な点が忘れ去られてしまっているように感じるのです。

全員が「勇者を目指せ」と言われている気がしませんか?

しかし戦士や魔法使いに生まれた人は勇者にはなれないのです。ここに僕達が社会で生きづらいと感じる理由があります。

僕達が自分らしく働くために大切なことは、他の職業(勇者、戦士等)になろうとしないことです。

自分の生まれ持った特性を知り、その特性を伸ばしていくことだと思うのです。

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「みんな一律」を目指す日本の会社

ドラゴンクエストといえば、大半の人は勇者が好きだと思うのです。一番バランスがとれてますよね。

戦士ほど攻撃力は高くないけど、そこそこ高い。魔法使いや僧侶ほど魔法力はないけど、そこそこ魔法も使える。

勇者はパーティではとても頼りになる存在です。しかしパーティのメンバーが全員勇者だったらどうでしょう?

それよりは戦士や魔法使いや僧侶など、それぞれ得意分野が違う人達が集結したほうがパーティとしては優れていると思いませんか?

しかし残念ながら、会社ではこれと全く逆の現象が起きているのです。先程のたとえでいえば、全員が勇者のパーティを作ろうとしている気が僕はしています。

全ての会社がそうとはいいませんが、日本の会社は全体的に「会社員とはこう働くべきだ」という価値観があると思います。文化といったらいいでしょうか。

一つは仕事は滅私奉公するものだというような、「がんばれ」という風土です。これが日本の会社の長時間労働の問題の本質だと僕は思っています。

もう一つは個性を伸ばすよりは、バランスがとれた人物を目指せという風土でしょうか。これは会社だけでなく、日本の教育もこういった人物を作ろうとしているように思います。

人それぞれ特性が違うという前提が抜けている

パーティ全員を勇者にしようとする戦略には、もう一つ致命的な問題があります。

それは全員が勇者になることは不可能ということです。僕達は、当たり前ですが一人一人違います。個性、特性が違うわけです。

そんな中、勇者になれといわれるのは、ドラゴンクエストで例えるなら、戦士として生まれてきた人が、魔法を使えと言われるようなものです。

その人の能力を伸ばす時、これはものすごく効率が悪い戦略だというのは明らかでしょう。

それにもかかわらず、会社で働く人ということになると、みんなが勇者として生まれてきた前提で色んなことが決まっていくのです。

これが会社の組織力が強くならない根本の原因なのではないかと僕は思ってます。

サラリーマンは自分の得意分野で組織に貢献すればいい

前置きが長くなりました。

ではサラリーマンはどうしたらいいのか。それはまず自分がどんな特性を持っているか。自覚することです。

これは心屋さんの前者後者論も参考になります。

戦士として生まれてきたのに、勇者を目指そうとしていないか。今一度考えてみてください。

要するに「誰かになろうとしない」ことです。この点については昨日のエントリーでも書きました。

そして自分が戦士として生まれてきたのを自覚したら、徹底的に攻撃力を磨くことに励むのです。

魔法は魔法使いや勇者に任せましょう。戦士は戦士としてできることで精一杯貢献すればいいと思います。

それが組織における役割分担であり、結果的にそれがパーティや会社の組織力を最大化することになる。僕はそう考えています。

もっと簡単に言ってしまえば、あなたの得意なこと。好きなこと。こういった仕事で貢献しましょうということです。

無理して苦手な仕事や、嫌な仕事をがんばらなくていいということです。なぜならあなたが苦手な仕事が得意で、楽しいと感じる人もいるからです。

例えばですが、あなたが苦手な仕事はその人にお願いして、代わりにあなたが得意な仕事をその人からとってあげればいいのです。

そうするとお願いされたほうも仕事の効率は上がるし、あなたから感謝されます。あなたにも同じメリットがあります。お互いハッピーになるわけです。

僕自身、今現在そういったことを実際に職場で実践しています。

少しずつ、できるところからでいいのです。今日から早速、誰かに苦手な仕事をお願いしてみてはどうでしょう?

そしてこれは生き方にも当てはまると僕は思います。

「自分らしく生きる」ということです。きちんと理解したい方は、自著「気持ちが楽になる働き方」がオススメです。

たくさんの方から、すばらしい書評もいただいています。特設ページを是非見てみてください。

この年末、是非あなたに読んでいただきたい一冊です。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒。台湾で翻訳出版された『30分仕事術(パンローリング)』含む4冊の著者。国内トップの大手金融機関で10年以上残業ゼロの現役会社員。

長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に自身が所属する組織の残業を削減した取り組みで全国表彰、2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。その後は順天堂大学や創業手帳(株)での講演・研修をはじめ、時間管理をテーマに講師として活動。国内最大級のスキルシェアプラットフォーム「ストアカ」の上位2%のトップ講師に選出される。

Yahoo!ニュースに執筆記事多数。著書に『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法(日本実業出版)』など。

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