「何が正解かなんて誰にもわからない時代」に、僕達はどうやって生きていけばいいのか-これからの時代を生き抜くために大切なこと

僕が好きな作家のティム・フェリスが著書である「Tribe of Mentors」の最後に「何が正解かなんて誰にもわからない時代では、、」と語っていたことがすごく印象に残っている。

まさに今は、「何が正解かなんて誰もわからない時代」だ。

たとえばあのホリエモン(堀江貴文さん)も、YouTubeのある番組で「何が当たるかなんて、俺にもわからねぇもん」と言っていた(秋元康さんもそういった趣旨の話をしていたそうだ)。

それこそ数々の世界的な成功者をインタビューしたものを集めたティム・フェリスの本「Tribe of Mentors」や「Tools of Titans」を読めば、彼(彼女)らの大半も同じことを言っていることがわかる。

その一方で、日本のメディアや本を読んでいて一番僕が気になるのは、日本のいわゆる「成功者」の大半が、(先程の世界の流れとは別に)自分達はどうすれば売れる商品(作品、なんでもいい)を作り出せるか、「正解を知っている」というようなメッセージを発していることだ。

僕は先程も書いたようにこの話は真実とは思えないし、さらに言うと、この「自分は正解を知っている」という思考が蔓延してることが、今の日本や日本の企業の停滞を招いているとすら感じているんだ。

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「自分は正解を知っている」と思うと、人は停滞する。

どういうことかというと、「自分は正解を知らない」と思っていれば、人は「正解を見つけよう」と試行錯誤をするだろう。しかし、「自分は正解を知っている」と思いこんでしまうと、人は試行錯誤することがなくなってしまう。

高度経済成長期のように、とにかく行動すれば結果が出た時代はそれで良かったのかもしれない。しかし今は先程も書いたように、正解が誰にもわからない時代だ。

正解が誰にもわからない時代にもかかわらず、「自分は正解を知っている」と思いこんでしまえば。

当然正解を見つけるための試行錯誤をしなくなり、正解を見つけることができずに停滞することになってしまう。

僕は今の日本や日本の「偉い人達」が過去の成功体験にとらわれた結果、この「自分は正解を知っている」という思いこみに囚われてしまっていると思っている。

これが日本経済の停滞につながっているのではないか。少なくとも僕はそんなふうに考えている。

「正解」みつけるためには、「仮説」と「検証(行動)」をくりかえすしかない

ではそんな、「正解はもはや誰にもわからない時代」に僕達はどうやって生きていけばいいのか。

それはまず大前提として、「何が正解かは自分にはわからない」というある種の謙虚な気持ちで、「 正解を見つけよう」「正解を探し続けよう」という姿勢を持ち続けることだと思う。

そのうえで、自分なりに「これが正解ではないか」という仮説を持って、それを確認するために行動していくことだ。

たとえば君が営業をやっているなら。「こういう売り方なら売れるかもしれない」あるいは「こういう商品なら売れるかもしれない」と思ったら、まずそれをお客様に実際に提案してみる。

うまくいかないことが大半だろう。でも10回トライすれば、1回ぐらいは正解が見つかるかもしれない。

あのユニクロの柳井さんも「一勝九敗」と言っている。

つまり10回ぐらい試して、1回くらい正解が見つかればラッキー。それくらいの姿勢でどんどん行動していけばいいのだ。

たとえ1回でも当てることができれば、その1回は大きな成果になる。そうしてどんどん行動して、たくさんの「1回」を積み重ねていけば、君はどんどん実績を積み重ねていくことができる。

もはや誰にも正解がわからない時代では、このように「失敗を恐れずにトライ&エラーを繰り返していく」人だけが勝てる時代になった。

これからの時代を生き抜くために大切となってくるのは、「あきらめずに宝くじを買い続けること」となったのだ。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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