短期的にがんばりすぎると燃え尽きて何もできなくなる

この前の週末はモーレツな2日間でした。仕事ではありません。

今回は育児です(笑)。

たまには、ということで、この前の土曜、日曜日は僕が終日二人の子供と過ごすことにしました。土日とも、子供の友達と遊ばせたり、車でテーマパークみたいなところに連れて行ったりしました。

僕の育児経験(スキル)はドラクエIIIで言えばまだアリアハン周辺でレベル上げに勤しんでいるくらいです。

そんな僕には、この2日間はとてつもない試練となりました。終始気持ちに余裕がなく、不覚にも自分としては相当がんばってしまいました。

その結果、昨日僕におこった反動は予想以上に大きなものになったのです。

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いつも書いているブログが書けない!

日曜日は子供達が興奮していたからか、23時くらいに就寝となりました。僕はブログを朝書くためには6時すぎくらいに家を出なければいけません。月曜日は結果的に睡眠時間7時間で起床しました。

起床した時から、なぜか少しモヤモヤ、イライラしている自分に気づきました。家を出て、電車に乗っていても些細なことでイラついている自分に気がつきました。

そしてきわめつけは、いつものマクドナルドについてブログを書こうとしていた時です。ブログを書こうとするのですが、全くと言っていいくらい、筆が進まないのです。

書いては消し、書いては消しの繰り返しです。昨日のテーマは「余裕を持つことが大切」というテーマだったのですが、自分自身にあまりにも余裕がなさすぎて「これはダメだ」と、書くのをやめました(笑)。

睡眠時間を7時間とっても回復できないくらい、週末燃え尽きてしまったということです。これが短期的に「がんばりすぎてしまう問題」なのです。

がんばりすぎると必ず後で反動がくる

育児でなくても、仕事や趣味で同じようなことをやっている人も多いのではないでしょうか。

例えば突然「英語の勉強をしよう」と思い立って、数日間毎日数時間勉強する。そうすると数日後限界がきて、1日マンガを読んで終わってしまったりするのです。

短期的に無理をすると、こうして必ず反動がきます。その時には大きな無力感と後悔を味わうことになります。

だからこそ、がんばりすぎないことが大切なのです。常に余裕を持つ仕組みを作ることが大切なのです。

つまり「先に」余裕を確保すればいいのです。

リラックスする時間を定期的に「先取り」する

例えば育児の話なら、子供を実家に預けたり、お金を払ってでもどこかに預けたり、ベビーシッターを依頼したりして、自分の時間を一定時間持つことを心がけることです。

自分にある程度の余裕がなければ、子供ときちんと向き合えないからです。僕が陥ったような状態で育児をしていて、子供がハッピーなわけがありません。

会社員でも、やれることはいっぱいあります。仕事中、休憩を定期的にとる。1日の中に、ぼーっとしながらコーヒーを飲む時間を作る。散歩をする。

こうして、一見ムダなリラックスする時間を意識的に作ることです。こうした仕組みを作ることで、「がんばりすぎる問題」を回避することができます。

大切なことは、常にある程度の余裕を持っておくという「意識」です。以下の本では、「スラッグ」という表現をしています。

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「なんのためにやってるのか?」を捉え直す

僕は2日間だけでしたが、これを毎日やっている妻や専業主婦は「すごいな」とあらためて思いました。そんながんばりやのお母さんには、是非積極的に自分の時間をとって欲しい。あらためて思いました。

手段を目的化しないことです。子供と長い時間を過ごすことが目的ではなく、子供と豊かな時間を過ごすことが目的のはずです。

そのためにはやはりバランスが大切なのです。子供と離れて自分の時間を作ることは目的を達成するためには必要なことなのです。

みんなそんなに無理してがんばらなくていいのです。そんな風土が当たり前の社会になるといいですね。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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