Twitter(X)でフォロワーが何万人いるような、いわゆるインフルエンサーでないと本は出せない。そう言われている中。
ラッキーなことにこの度商業出版を果たすことができました。
テーマは仕事術・タスク管理。本のタイトルは『細分化して片付ける30分仕事術 ──あえての時間しばりが最高の結果をもたらす』です。
マネー・投資本で有名なパンローリングという出版社から12月18日に出版されます(正確には12月13日なのですが、このことは記事の最後に書きます)。
無名の私が一体どうやって???そう思う人も多いでしょう。
いや-、そりゃ色々ありましたよ。なんたって7年かかりましたからね。7年。
出版社・編集者からは実績が足りないとストレートに言われたり。
ある出版社から「打ち合わせしましょう!」と言われて「おっ、これはいけるかも」と思ったら。
その後いきなり音信不通になったり(笑)。
ここまで、本当に色々ありました。せっかくなので、私が出版に至ったストーリーをシェアしたいと思います。
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「すぐに出版できる」。そう思っていた青い私。
私が商業出版に向けて本格的に動きはじめたのは2016年12月、初の著書を電子書籍で出した後でした。
参考までにお話ししておくと、この電子書籍は金風舎という出版社から商業出版しています。当時はまだKDPは今程個人に浸透しておらず、出版社を通して出している人が多かったのです。
出版社からしても紙の本を出すよりも低コストで出版できるメリットがあったのでしょう。縁もあって私は電子書籍で商業出版を果たすことができました。
次の目標は紙の本を商業出版することでした。初の著書がAmazonの2部門で1位になったこともあり、当時の私はすぐにこれが実現できる。そう考えていました。
しかしこれが想像以上に困難な道のりとなりました。
出口の見えないトンネルを歩いているような気持ちに
たとえば知人を通して出版社の編集者と話をしました。当時の私は編集者と話さえできればすぐに出版できる。そう安易に考えていました。しかし話こそ聞いてくれますが出版には至りません。
その方の紹介でいわゆる出版プロデューサーと呼ばれる人にも会いました。出版プロデューサーとは、簡単に言えば出版社と著者の間に入ってくれて出版の実現をサポートしてくれる人です。
一般の人は本を出そうと思っても、出版社とコネクションがないのでむずかしいわけです。しかし出版プロデューサーに相談すれば、出版社にあなたの本の企画・アイデアを紹介してくれます。
つまり、出版社にアクセスできるようになる。出版できるチャンスが広がるわけです。
そうしてワクワクして出版プロデューサーに会いに行きました。しかし結論としては商業出版するにはまだまだ実績が足りないと言われてしまいます。
そんな感じで試行錯誤を続けているうちに。当時の私はやはり商業出版は今の実績では無理なのかなぁと考えるようになります。それなら情報発信やセミナーにもっと力を入れて実績を作ろう。そう考えました。
その後がんばるわけですが、4年程経っても思うようにビジネスが伸びていきません。どうすれば今の状態から突き抜けられるのか。全く見えないのです。
まるで出口の見えないトンネルを歩いているような気持ちになりました。
転勤をきっかけに原稿を書きあげる決意をする
そんな中、2021年に会社の仕事で関東から広島に転勤になります。新天地に行くということもあり、気持ちもあらたになったのでしょう。本の原稿を書こう。そう思いつくんですね。
当時の私は書かせてさえもらえれば、良い本を書く自信がありました。出版社に完成品さえ見てもらえれば、出版できる可能性もあるのではないか。そう考えたんですね。
実はそれまでも何度かやろうとしたことはあったんです。でも出版社が決まってない中で10万字近い文章を書いてそれがポシャッたらイヤだな。そう思ってなかなか書くことができませんでした。
しかしこのタイミングで何か新しいことにチャレンジしないと人生は変わらない。そう考え、ムダになっても最悪かまわない。最悪、自分でKDPで電子書籍として出版すればいい。そう思って原稿を書きはじめたのです。
そうして原稿を書き上げて著者の友人・知人を通して出版社に原稿を送るのですが、ここからが大変というかストレスフルな毎日のはじまりでした。
編集者からとにかく返事がこない
一番のストレスは出版社・編集者のレスポンスの悪さです。たとえば一番最初に持ちこんだ出版社の反応は最初とても良く、すぐ打ち合わせしましょう!となったんですね。
おっ、これはいけそうだと思ったのですが、結論としてはこの打ち合わせは実現しませんでした。
先方の繁忙度を理由に延期となり、半年くらいに渡り何度か友人から督促をしてもらいます。しかしなぜか実現しません。その出版社からは未だに連絡がきていません。
その後も別の出版社に原稿を送り、長い検討期間を経てけっきょくボツ。これが続きました。
ボツになるのもつらいのですが、いつ連絡がくるかわからない出版社からの返事を待つのがとてもつらいのです。
原稿を送って2ヶ月くらい経っても返事がない。どうですかと督促すると、出版決定とは言い切れずもう少し検討に時間をくださいと言われます。けっきょく半年以上たってNG。そんな時もありました。
こうして毎日出版社からの返事を待ち続け、最後にボツの連絡をもらう。こうした毎日を1年以上続けました。この時期はとてもしんどかったですね。
この時期は7社近くに原稿を持ちこみ、そのうち2社はあと一歩のところまでいきます。企画会議といって、出版社内の会議に私の本のアイデアが企画の一つとして検討の議題に上がるのです。
しかし最終的には両社とも企画会議を通らずボツに。出版社を紹介してもらえる知人・友人のツテもなくなります。数社からは本を出す実績が足りないとも言われました。
やはり今の実績では本は出せないのかもしれない。そう感じ、電子書籍で出すしかないかもしれない。そう感じるようになっていました。
最後の挑戦-50社に企画書を送りつける
転機となったのはウェブメディア編集長をされている中嶋よしふみさんに相談したことでした。
中嶋さんはウェブメディアの編集長をされているので企画・アイデアの専門家です。ご自身で本も出されています。
相談すると、出版社は常におもしろい本の企画を探している。企画さえおもしろければ今の実績でも十分本は出せるはず。そう教えてくれました。
その話を聞いて再び意欲を取り戻した私は中嶋さんに協力してもらい、本の企画をゼロから練り直します。相談する中で中嶋さんにおもしろいと思ってもらえる企画を見つけることができました。
何度も打ち合わせをして企画書を仕上げ、再びいい線までいった2社に持ちこみます。前回いいところまでいったので、これなら十分チャンスがある。そう期待しました。
しかし結果はいずれもボツ。やはり無理なのだろうか・・。絶望的な気持ちになりましたが、あきらめが悪い私は最後の一手を思いつきます。日本にある出版社を可能な限り調べて、その全てに企画書をダメ元で送ってみようと思い立つのです。
何をしたかというと、本屋さんにいって並んでる本の出版社をメモします。それで家に帰って各社のホームページを調べて、問い合わせフォームなどを通して企画書を出版社に直に送るのです。
ホームページを見ると、企画書を募集している会社もそこそこありました。その場合は規定のフォームにしたがって企画書を送ります。
そうしたフォームがない会社はどうしたか。問い合わせフォームに連絡し、企画書を送りたい旨連絡しました。
そうすると「ここに送ってくれ」と返事が来るので指示通り送ります。中には企画の持ちこみは受けてませんというところももちろんありました。その場合はあきらめました。
最終的に50社くらいに企画書を送りました。結果的にこの作戦は功を成し、なんと2社から連絡が入ります。
結論としては、そのうち1社で本書の出版が決定。さらにラッキーなことに、もう1社から別の本の出版が決まったのです。
いやー、ほんとよかったですね(笑)。
肝心の本の内容は?
さて、肝心の本の内容ですが。一言で言えば「仕事を30分単位で区切ることで先送り・先延ばしをなくし、最速で片づける仕事術」を提案するものです。
一般的に仕事は作業単位で捉えられ、例えば30分〜数時間かかる「一つの仕事」は一気にまとめて1日で終わらせることが効率的と考える人は多いでしょう。
本書では仕事を時間単位で捉えなおし、一つの仕事を30分に小さく区切って毎日30分ずつ、数日に分けて取り組むメリットを科学的根拠も交えて説明します。
本書で提案する手法を使えば、先送り・先延ばしをすることなく早く仕事に着手できるようになり、「思ったより時間がかかりそう」など全体像が見えて段取りもよくなります。
結果としてどの仕事も毎日少しずつ取り組むため、突発的なトラブル等が発生して予定が乱れてもダメージが少ないというメリットもあります。
30分単位に区切った仕事=タスクを毎日複数処理をすることで、遅れや漏れがなくなりスムーズに仕事を進められるようになります。
「30分仕事術」を実践するタスク管理方法について紙とクリアファイルを使ったアナログから、スマホやパソコンを活用した方法まで、幅広い選択肢をあわせて紹介します。
12月18日に発売です!!!
この本は私が時間管理・仕事術について伝えたいことを全て盛り込みました。
昔、長時間労働に悩んでいた10年前の自分がまさに読みたかった本です。
いつも締め切りギリギリまで仕事に取り組めず、常に仕事に追われている方には特に役立つでしょう。
会社の仕事が忙しい、自分の時間が欲しい、自分らしく生きたい。そんな方に ピッタリの本となっています。
是非一度手に取っていただけたらと思います。
Amazonリンクはこちらです。
そうそう。厳密に言えば出版は実は12月13日でして。出版社のサイトから注文すれば、12月18日より早く入手することができます。
待ちきれない方はwこちらからご注文ください。
いやー、人生あきらめなければ大抵のことはなんとかなりますね。このことを痛感した体験となりました。
ということで。応援、どうぞよろしくお願いいたします!!!
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