自分らしく生きはじめると避けられない、「戦友との別れ」

やぁ、みんな!

昨日出張でひさしぶりに会社の同期と会い、どこか切ない、センチメンタルな気持ちになった。

再会した同期は、新人の頃一緒のフロアで働き、よく一緒に遊んだヤツだった(仮に「A君」としよう)。

A君とは仕事終わりによく一緒にお茶したり、飲みにいった。

今となっては記憶もあいまいだが、新人の頃は僕も彼も仕事で苦戦していて、お互い仕事の話をよくしていた気がする。

彼との思い出でよく覚えているのが、彼が大阪に勤務していた時、僕が出張で大阪に行った時(当時の僕は山口県に勤務していた!)、彼が自分の車を出してあるところに連れていってくれた場面だ。

たしか駐車場みたいなところで車を止めて、僕とA君は会社の未来について話をしていた。

その時僕達はたぶん入社5、6年くらいで。僕は彼に「将来僕達がそれぞれ課長になったら、会社を色々変えられて楽しいだろうな」みたいな話をした記憶がある。

そう。あの頃の僕のキャリアビジョンは、会社で順調に出世していくことだった。

そして、若い時なら誰だってそうだと思うが。当時の僕は、会社のあり方に対して多少の不満をもっていて、「自分ならこうする」「自分が課長になったらこうする」みたいな野望をもっていた。

そしてA君は当時、僕と同じような価値観をもっていた(ように僕が感じた)数少ない人物だった。

そんなA君と一緒に将来会社を変えられたら楽しいだろうな。当時の僕はそんな夢というか、ビジョンを描いていた。

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お互い違う道を進んだことを実感する

それから約10年が経ち、結果的に僕達はお互い違う道を歩むことになった。

とは言っても、彼が歩んでる道は昔と同じ。変わったのは僕の方だ。

昨日ひさしぶりに会社のソルジャーのように働いているA君を目の当たりにし、「あぁ、僕と彼は今は違う道に進んでしまったのだな」と切ない気持ちになった。

昔はお互い同じ価値観を持ち、会社に対しても同じような問題意識をもち、一緒に将来会社を変えていける気がしていた。

彼は僕の中で、そんな戦友のような関係だった。

それが自分がすすんで選んだ道とはいえ。今では同じ会社にいながら、全く違う道を歩んでいる。

昔仲がよかっただけに、なんだかとてもさみしい気持ちになった。

「ジェダイの騎士」と「シス(ダークサイド)」の再会

僕が「覚醒」したことは、もちろん彼も知っているだろう。

だからこそ、今の彼と僕には昔と違った距離がある。

彼からしたら、僕はダークサイドに落ちた人物のように映っているかもしれない(笑)。

会社でジェダイの騎士のように(おそらく)生きている彼からすれば、もう僕は同志ではないのだろう。

だからこそ、再会しても彼から声をかけてくることはなかった。

そのことを責めるつもりももちろんない。僕も彼の立場なら同じスタンスをとるだろう。

ただ僕はなんだか懐かしくなってしまって、彼が電話をしている姿を目撃した僕は、迷惑にならないように。通りすがりに腕をポンと叩いて、(心の中で「元気か?」と唱え)手をあげて挨拶した。

彼もこちらを見て、手で挨拶をしてくれた。お互いそれで十分だった。

それでも、前に進んでいく

あの頃思い描いた、「一緒に会社を変えていく」という野望はすっかり潰えてしまった。

僕と彼は、もうお互い違う道を選んだのだ。

自分で選んだ道とはいえ、昔の戦友と気持ちが離れてしまったことを実感するのはなんともさみしい。

ちなみにこの気持ちを味わうのは、はじめてではない。

昔職場でただ一人「残業ゼロ」を貫きはじめた時も同じ気持ちを味わった。

あれから僕のハートも強くなっていったが、やはりどんな形であれ、戦友、友達を失うのは悲しいものだ。

これから僕は、僕なりのやり方で、会社を変えていこうと思っている。

もしA君にもまだ「会社を変えよう」という気概が残ってるのなら。運がよければまた昔のように話せるようになる日がくるかもしれない。

そんな日がくることを、僕は心から願っている。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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