人生の質を上げる時間の使い方を身につける方法

昔から「時間を大切に使おう」と意識して生きてきた僕ですが、最近の僕は数年前と時間の使い方が大きく違ってきています。

例えば映画を見る時の姿勢が大きく変わりました。以前は一度見はじめた映画は最後まで一通り見るようにしていました。

しかし最近は開始3分くらいで次の映画に移ってしまうこともあります。自分がおもしろいと思う映画の共通点が、はじめから最後まで夢中になって見てしまうものだと気づいたからです。

本についても概ね同じです。興味がなくなった本も最後まで読まなくなりました。映画も同じですが、興味がないことに時間を費やすのがもったいないと思うようになったのです。

考えてみると、今まで長時間労働だった僕が残業ゼロになった理由も根底は一緒だと気づいたのです。

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やりたいことがあると残業している場合ではなくなる

残業ゼロの実現の最初のステップは早朝残業をやめることでした。

以前の僕は仕事の効率を意識して朝7時に出社して仕事をしていました。それで早く帰ればよかったのですが、まわりの人が残っている中一人だけ早く帰ることに罪悪感がありました。仕事の忙しさもあり、結局まわりと一緒に残業をしていたことが長時間労働となっていた理由でした。

そんな中、僕は早朝残業をやめることを決意します。その理由は当時夢中になっていたブログがきっかけとなりました。

ブログを続けていくうちに、ブログを書く時間を確保するために「残業している場合ではない」と考えるようになったのです。

当時の僕は娘が小さく、仕事が終わった後家に帰れば子供と過ごす時間でした。ブログを書くには睡眠時間を削るしかありませんでした。しかしそんな無理をしていたら、長くはもちません。仕事のパフォーマンスにも影響が出てきます。

そうなると、ブログを書く時間を確保するためには労働時間を減らすしかないという結論になりました。そうして僕はまず早朝残業をやめることを決意したのです。

今振り返れば、この時僕にとってブログは僕のライフワークになりつつありました。ちょっと大袈裟に言えば、ブログを書いている時は生きている実感を味わえたのです。

そうしてブログを書いている時間は僕の人生の中で大切な時間になりました。その結果、ブログを書く時間が仕事の時間よりも優先順位が高くなってしまったのです。

ブログに夢中になる前は残業も極端に言えば「ま、いっかー」とやっていました。しかしブログの時間の優先順位が高くなったため、「仕事をやってる場合じゃない」と気持ちが切り替わったのです。

やりたいことを追及していくと、時間の使い方で妥協しなくなる

こうして自分がやりたいと思ったことをどんどん実践していく楽しさを知ってしまった僕は、その後自分の「やりたい」という気持ちに敏感になっていきました。

  • 「行きたい!」と思うセミナーに申し込んだり、
  • 「見たい!」と思った映画のレイトショーに行ったり、
  • 「会いたい!」と思った人に連絡を取って会いに行ったり、
  • 「食べたい!」と思うお菓子を食べたり、

こうして本当に少しずつ、自分がワクワクする時間を増やしていったのです。

その結果、一年くらい経つとワクワクしない時間を過ごすことに苦痛を感じるようになりました。その結果が今です。

本も映画も、ワクワクしないなら、他にワクワクするものに時間を費やしたくなるのです。だから開始3分で興味がなくなれば、次の作品を見るのです。興味がないことに時間を費やすことが苦痛なのです。

そういう意味では、今の僕は以前の僕と比べて格段に時間の質に拘るようになったのです。興味がないことに「ま、いっかー」と妥協して時間を費やすことがほとんどなくなりました。

これは自分がワクワクする時間を少しずつ増やしていった結果なのです。

おそらくこの時間に対する妥協しない姿勢がなければ、残業ゼロを実現することもできなかったと思うのです。「やりたいこと」が仕事を早く終わらせるモチベーションになったのです。

「やりたいこと」が明確になかったからこそ、昔の僕は「ま、いっかー」と残業していたとも言えます。

あなたが「これ、やってみたいなぁ」、「あれ、やりたいな」と思うものはなんですか?

その気持ちを是非大切にしてみてください。そして少しずつでいいので、実行していってください。

そうすると、今は信じられないかもしれませんが、ここまで書いてきたように本当の意味で時間を大切に扱うようにあなたも変化していくはずです。

そうした時、あなたもきっと「やりたいこと」が見つかります。そうして人生の質はどんどん高まっていく。

僕は最近そう確信しています。もしすぐにやりたいことがわからないという方は、こちらのワークをやってみてください。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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