今の会社の同僚の働き方に違和感を感じる。でも、転職にはまだ踏みきれない。そんな時にまずやるべきこと。

会社に入って3年も経てば、「こうすればもっと簡単に仕事が終わるのに、どうしてみんな改善しようとしないのだろう」などど、人によっては自分が勤めている会社に違和感を感じる人もでてくる。

そうして今の会社に不満を感じはじめても、まだ経験も浅い。転職に踏みきるまでの決断はできないことも多い。

そうすると、「今の会社でどうやったら自分が望む働き方を実現できるか」に目が向くようになる。

しかし現実は厳しい(と感じる)。

自分が望む働き方を実現することは時に困難に思える。

それどころか、時には長時間労働に陥ったり、自分が望む方向と逆光した働き方になってしまうことも珍しくない。

そうすると自分の望む働き方を実現することは到底困難に思え、悩み、時には絶望してしまう。

僕自身も昔はそうだった。

新卒で今の会社(大企業)に入った。入社3年目くらいになると、ようやく少し仕事に慣れてきた。自分の働く環境も少し冷静に見つめられるようになる。

そうすると、「ここはこうすればいいのに、どうしてみんなやらないのだろう」といった小さな不満からはじまり、同僚の働き方に違和感を感じるようになった。

本も読むようになり、「こんなビジネスパーソンになりたい」と思う人も見つけた。

それからは「残業ゼロ」の働き方を目指すようになった。

しかしそんな理想とは裏腹に。自分の仕事はどんどん増えていく。気づけば「残業ゼロ」どころか、どんどん長時間労働になっていった。

当時は働き方を変えるきっかけも掴めず、先が見えなくなった。

そうして悩み、絶望していった。当時は本当に苦しかった。

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解決策。それは「悩み」を解決した人に、話を聞きに行くこと

こうして悩んでしまった時は、どうしたらいいのだろう。

今の僕からの提案は、自分がこれから目指す働き方を実際にやっている(ように見えるでもOK)人と話をしてみることだ。

その人のセミナーに参加してもいい。ホームページのお問い合わせに連絡してみてもいい。

今ならtwitterやFacebookでDM(ダイレクトメッセージ)を送ってみてもいい。運が良ければ、会ってくれるかもしない。

なぜ彼(彼女)らと話をする必要があるのか。

それは、彼(彼女)らはあなたの悩みをすでに解決しているので、あなたの悩みを解決する方法を知ってる可能性が高い。

彼(彼女)らから話を聞くことで、今のあなたの問題の解決法が見つかる可能性が高いからだ。

ただし、ここからが大切で。

彼(彼女)らがあなたの求める「答え」を知っているとは思わないほうがいい。

なぜなら、たとえあなたと彼(彼女)らの置かれた環境や状況が似ていたとしても。

あなたと彼(彼女)らは同じ人間ではないからだ。

誰も「答え」は教えてくれない

同じ人間でない以上、彼(彼女)らの取った行動(解決策)がそのままあなたの解決策になるとは限らない。

わかりやすく言えば、イチローと全く同じ練習をしたとしても、僕達はイチローにはなれない。

イチローが日々どんなことを考えて、自分の才能を最大限活かす努力をしてきたのか。それは大いに参考にはなるだろう。

しかしイチローの練習法を完コピ(完全コピー)したところで、イチローのようにはなれない。なぜなら僕達はイチローとは違う人間だからだ。

大切なのはあなたにもできる、あなたに合った、あなただけの解決法を見つけることだ。

そして残念ながら、それはあなたにしかできない。なぜから、他人はあなたほどあなたのことを知らないからだ。

つまり正確に言えば、彼(彼女)らもあなたの知りたがってる答えは「知らない」ということになる。

答えは「トライ&エラー」で自分で見つける

彼(彼女)らの話を聞くことが無意味と言ってるわけじゃない。くり返すが、彼(彼女)らの話は大いに参考になるだろう。

彼(彼女)らの話をよく聞いたうえで、仮説を立てて、トライ&エラーをくり返していくこと。

たとえば彼(彼女)らからアドバイスをもらったら、できるだけやってみよう。

結果的にエラーとなっても、必ず大きな気づきがあるはずだ。そしてまた仮説を立てて、またトライする。

そうしてトライ&エラーを繰り返していけば、いつか必ず答えにたどり着くだろう。

その時を楽しみにしておくこと。健闘を祈る!

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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