ゆとりを「先取り」すると、今を楽しめるようになる

最近つくづく、一日にできることは限られていることを実感します。

僕はサラリーマンですから、「残業ゼロ」とはいえ、それなりの時間は本業に費やす必要があります。そして家に帰ればパパとしての役割があり、妻とのコミュニケーションもとりたい。

しかも、やりたいこともいっぱいあるわけです。ブログを書いて、本を読んで、本を書いて、散歩をして。まだまだあります。

昔は全部やろうとしていました。得意のタスク管理で、ガンガン行動してました。しかし今思えば、いつも心は「今ここ」になかった気がします。

いつも何かしてました。スキマ時間にはニュースチェックか読書。子育てしながら本を読んでいた時期もありました。

その時いつも思っていたこと。それは「喫茶店でゆっくりコーヒーを飲みたいなぁ」、「早く定年を迎えて楽になりたいなぁ」でした(笑)。

手段が目的化していたなぁと、つくづく思います。

僕の人生は豊かに、ハッピーに生きること。そう確信してから、僕は大量行動をやめました。

限られた時間をフルにいかに使うかという発想から、常にゆとりを持って行動するスタイルに転向したのです。

常に「空白の時間」を持っておくというライフスタイルを構築していったのです。

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「何をするか」事前に決めない時間を作る

例えば朝4時に起床して、6時まで2時間、自分が好きに使える時間があるとします。あなたはどんな風にその2時間を使いますか?

昔の僕であれば、2時間きっちり、やりたいことに時間を費やしたでしょう。しかし今の僕は違います。

1時間くらいは執筆をしたり、ライフワークに時間を割くでしょう。その後30分くらいは、別のことをやるかもしれません。

しかし30分は「空白の時間」を作るようにしています。この時間は「〜をする」と決めない時間です。

何をするかはその時の気分に委ねるのです。その時間は自分の「メンテナンス」のための時間とも言えます。

メンテナンスの時間を「先取り」する

この「空白の時間」は、その時の気分で何をするか決めます。

大抵は、紅茶を飲みながらボーッとしたり、サラッと読める本をパラパラ読んだりしています。映画を見たりもします。

なぜこういった時間を取るようにしているのか。それは事前にこうした時間をとっておかないと、それはそれで弊害がでてくるからです。

僕の場合、まず生活に余裕がなくなるので、モヤモヤしてきます。そして長い間これを続けていると、冒頭に書いたように「早く定年を迎えたい」という気持ちになるのです。

つまり、自分の人生がハッピーでなくなってしまうのです。この時間は人生を楽しむための「潤滑油」として必要な時間なのです。

「空白の時間」を潤滑油にする

人生が楽しいと思えるのは、「やりたいことをやっている時」ではないでしょうか?

大量行動をしていると、いつの間にか「やりたいこと」が「やらなければならないこと」になっていたりするものです。そうなると、人生を楽しむことができなくなるのです。

だからこそ、ゆとりを持って生活をしていきたいところです。そのためにも「空白の時間」は事前に確保しておくこと、「先取りしておくこと」をオススメします。

「空白の時間」を作れば、当然毎日できることは限られてきます。はじめの頃は不安になることもあるでしょう。

しかし無理して大量行動を続けている限り、あなたはそれこそ定年まで人生を楽しめないかもしれないのです。であれば、今から考え方を変えて、人生を楽しみはじめるという選択肢もあるわけです。

「空白の時間」は人生を楽しむために必要な時間なのです。それは人生を楽しむ潤滑油になるのです。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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