2年間住んだ広島も、いよいよ最後になった。明日の朝には引越しをして、名古屋に移動する。
広島での2年間は短かった。でも、あらためてふりかえると本当に色々あったなぁーと思う。
今ザッと広島に赴任してから書いたブログ記事を振り返ってみると、すっかり忘れていたがけっこう苦しい時期が続いていたことを思い出した。
簡単にキャリア、プライベートライフの2つの観点から振り返ってみたい。
苦しい時期が続いた出版企画
広島での自分のキャリアのハイライトはYahoo!ニュースに継続的に情報発信できるようになったことと、出版が決まったことだ。
しかし結果的にこの2つは達成できたからよかったものの、毎日ブログを書いてて砂漠に水を撒いているような気持ちになったことを覚えている。
僕はどうすれば自分が書き手としてレベルアップできるのか。試行錯誤を続けていたわけだが、当時は出口が全く見えなかったのだ。
運良くYahoo!ニュースに記事を書くきっかけを掴むことができて、書き手として大きくレベルアップすることができた。
しかしそれまで何度も心が折れそうになり、その度に自分を鼓舞し続けた。あきらめずに続けて本当によかった。
出版も決まったからこそよかったものの、同じく出口が見えない状態が続いた。
広島にきて、出版社が決まってない中で原稿を書きはじめた。原稿をようやく書きあげ、どこかの出版社に持ちこもうとしたら知人が出版社を紹介してくれた。ここまではよかった。
しかしいざ出版社に持ち込んでみると、一番最初に持ち込んだ出版社からは「打ち合わせしましょう」と言われたっきり、その後連絡がこなくなった(何度も知人を通して連絡してもらったが、未だに何も連絡がない)。
その後も知人を通して別の出版社数社に原稿や企画書を送ったが、ボツの連絡をくれるところはまだいいほうだ。
ほとんどの出版社からはひたすら「検討しています」と言われ、数ヶ月たっても返事がないところがほとんどだった。これがとてもしんどかった。
ボツと言われるのももちろんしんどい。でもそれよりも、返事を待っている時間がとてつもなく長いのがしんどいのだ。
返事を待つ間、「もしかしたら出版が決まるかも」という期待と「ダメかもしれない」という不安の感情がグルグルする。
ダメならダメでいいので、早くそう言ってほしかった。ダメと言ってくれれば、次の出版社に持ちこめる。前に進める。しかしずっと検討中と言われると、前に進むことができない。もどかしく苦しい時期が続いた。
結果的に良い出版社と巡り会えて出版が決まったから良かったものの、もし決まっていなかったらと思うとゾッとする。
苦しい時期が続いたが、結果出版を決めることができた。こちらもあきらめずにチャレンジし続けて本当によかったと思う。
はじめての単身赴任と葛藤
プライベートの面では最初の半年は家族と一緒に暮らしていたものの、事情があって単身赴任になった。
離れてみてわかったが、やはり家族と一緒に過ごすということは自分にとって非常に重要みたいだ(誰でもそうなのかもしれない)。
会社の上司の理解もあり、広島と東京での半々生活のようなライフスタイルとなったものの、それでも広島で一人でいる時は寂しい気持ちになることも多かった。
一人になると、考える時間も増える。過去のブログの記事を読むと、そんな中でどうやってよりよく生きるのか。自分の中のネガティヴな思考とどう向き合うのか。ひたすら自問自答した2年間だったように思う。
結果として、内面は大きな成長を遂げられたように感じる。過去のブログ記事を読んだ今の僕は「昔は葛藤してたんだなぁ。がんばってたんだなぁ」と感じるからだ。
過去の記事を読むまで自分がそんなに悩んでいたことを忘れていた。それこそが葛藤が終わった何よりの証なのだと思う。
まとめ
広島の生活は短かったけど、キャリアとプライベートで大きな変化と葛藤があった濃い2年間だった。一生懸命生きた。がんばった自分を褒めてあげたい。
出版も決まり、転勤にもなり、大きく人生が変わりはじめるタイミングなのかもしれない。
これからもいいこともあり、悪いこともあるだろう。でも何事もみかけほど良くも悪くもない。この先の人生の旅を前向きに楽しんでいきたいと思う。
最後に、広島で縁があった全ての人達に感謝の気持ちを伝えたい。
特に柔軟な働き方を認めてくれた上司のみなさん。僕の会社生活を支えてくれた職場の皆さん。広島の生活が充実していたのは、あなた方のおかげだ。心からの感謝を送り、筆を置きたい。