「人生何のために生きてるんだろう」とか、「人生ってこんなものなのかな」と絶望的な気持ちになったことはないでしょうか。
おそらくあなたが30代後半とか40代前半ぐらいだったら、一度か二度はあると思います。
そう、ミッドライフクライシス・中年の危機と呼ばれるものです。
これを経験することは恥ずかしいことではありません。当然僕自身も経験したことがありますし、実は最近もひさしぶりにこの感覚に陥りました。
最近は出版もして、次の本の原稿も書いているというのに。「それでもこうなるんだ」と自分でもびっくりしました。
それにしても、なぜ私たちはこうした気持ちになってしまうのでしょう。あらためて考えてみると、一番の原因は日常のマンネリ化にあるのではないか。私はそんな結論に達しました。
たとえば私の場合、会社の仕事も自分のビジネスも。最近は毎日同じことを繰り返していることが多い。このことに気がつきました。
これはこれで快適なのですが、これだとどうしても、ワクワクする気持ちや、成長を実感しにくくなっていることに気がついたのです。
今の自分には「青春」が足りない。そう強く感じました。
ここでいう「青春」とは何なのか、どうすればミッドライフクライシスと呼ばれる中年の危機をのりこえることができるのか。
今日は私が導き出した仮説と、仮説を試した結果をシェアしたいと思います。
それでは早速まいりましょう。
(※)この話はPodcastでも話をしています。音声で楽しみたい方は以下よりお楽しみください。
本を書くことが特別なことと感じられなくなった
冒頭でも書きましたが、つい最近、ひさしぶりに「人生何のために生きてるんだろう」って絶望的な気持ちになったんですね。
最近2冊の本を出版し、次の本もありがたいことに書かせていただいている。それなのになぜ、こんな気持ちになるのだろう。自分でも不思議に思いました。
自分なりに原因について考えてみると、、、。おそらくですが、最近新しいことをしていないからだろう。そんな結論に達しました。
たとえば本の原稿を書くことも、出版する前までは最高に楽しい経験でした。でも、今書いている本は4冊目。
贅沢な悩みと思われるかもしれませんが、今の僕にとって本を書くことは特別なことではなくなってしまっているようです。もう新鮮さがなくなってきているんですね。
本を書くこと自体はまだ楽しいです。一方、自分の中でマンネリ化してしまっているわけです。
このことを考えると、ミッドライフクライシスもつまるところ、マンネリ化が原因なのではないか。そう考えるようになりました。
気がつけば、毎日同じような行動サイクルを取っていた
たとえば会社員をしていて30代後半や40代前半になると、毎日同じような仕事の繰り返し。そんな人も多いのではないでしょうか。
ある程度仕事にも慣れてきて、多少の変化はあるかもしれない。でも、基本的に同じような仕事・日々の繰り返し。
仕事をはじめる時間も終わる時間も大体決まっていて、日々の生活、ライフスタイルも固定化している。認めたくないないかもしれませんが、会社員の大半はこうした生活を送っているのではないでしょうか。
少なくとも僕はそうです。たとえば会社の仕事の場合、同じような仕事を毎日こなし、17時になったら仕事を終えます。
その後は好きに時間を使えます。でも、最近はパターンが決まってきています。家族と過ごしたり、運動をしたり、本を読んだり、YouTubeを見たり、など。
ある程度決まったことというか、お馴染みのことしかやっていないことに気がつきました。
こうして会社の仕事も、それ以外の活動も、馴染みのあることだけやっているのは快適なんですよね。失敗しないからです。
自分の小さな世界でまとまってしまうリスク
たとえば行ったこともないパーティーに行けば、話す相手が見つからず「行かなければよかったな」と感じることもあるでしょう。しかし逆に、素敵な出会いがあるかもしれないわけです。
つまり、新しいことへのチャレンジは失敗というリスクが伴いますが、それと引き換えにうまくいけばリターンが得られるというわけです。
毎日同じ仕事をしていたり、毎日同じ生活スタイルを送るメリットは失敗しないことです。仕事も慣れているので失敗しない。
家に帰って毎日楽しいと「わかっている」ことをすれば(たとえばYouTubeを見る)、つまらないパーティーに出席した時のように「時間を無駄にした」と思わずにすみます。快適ですよね。
しかし私はその分、新しいリターンが得られていないことを見落としていたのです。
一言で言えば、世界は可能性に満ちているのに、自分の小さな世界でまとまってしまっていた。自分が知ってる、安心できる世界だけで満足して暮らしていたということです。
それはそれでいいではないか。そう感じる人もいるかもしれません。しかし問題は、人は慣れる・飽きる、ということです。
この数年、ずーっと同じライフスタイルを過ごしてきた私は、一言で言えば今の生活に飽きてしまったのでしょう。それがミッドライフ・クライシスの正体というわけです。
ではどうしたら私たちはミッドライフ・クライシスから抜け出すことができるのでしょう。
私が見つけたキーワードは3つです。紹介していきましょう。
「成長」-人生が前に進んでいる感覚
私が考える、ミッドライフ・クライシスを抜け出す3つのキーワードは以下の通りです。
- 成長
- コミュニティ
- ワクワク
一つ一つ、説明していきましょう。
まずは成長から。成長とは、人生が前に進んでる感覚、と表現してもいいかもしれません。
たとえば最近、私は本格的にPodcastを更新することを決めました。具体的には週1回更新すると決めました。
こうして新しいことにチャレンジすると、当たり前ですがやればやるほど成長を実感できます。人生が前に進んでいる感覚もあり、とても楽しいです。
一方、私が本を書くことに昔ほど新鮮味を感じなくなったように。以前楽しかったことでも、慣れてしまうと成長を実感しにくくなります。
そうすると、(少なくとも私は)人生が停滞しているような気持ちになり、どこか満たさない気持ちになってしまうのです。
もう一つ、私が成長を実感するためにチャレンジしていることがあります。それは小説の執筆に本腰を入れて取り組むことです。
ビジネス書を書いたことはありますが、小説はまだありません。私にとっては小説の執筆は新しいことであり、正直、とーっても苦労していますが。成長を日々実感することができています。
こう書くとなんだか立派なことをやっているように見えるかもしれません。しかし僕は、自分がやっているようなことをあなたにやれと言いたいわけではありません。
成長を実感さえできれば、取り組むことはなんだっていい。そう考えています。
たとえばゲームでもいいのです。ドラゴンクエストをはじめとしたロールプレイングゲームがおもしろいのは、成長が目に見えてわかりやすいからです。
英会話やダンスなど、新しい習い事をはじめるのもいいでしょう。何か新しいことをはじめれば、成長を実感できるはずです。
そうすれば、人生が楽しくなります。
「コミュニティ」-人と関わりたいという人間の基本的欲求
キーワードの二つめは「コミュニティ」です。
人と関わりたいという欲求は、人は基本的にもっている。少なくとも私はそう考えています。
ふりかえると私の場合、昔ブログをはじめた時。ブログ勉強会に毎月参加していたのは良い思い出になっています。当時は楽しかったです。
毎月勉強会に参加して成長を実感できたことはもちろん(「成長」ですね)、それだけでなく、ブログの仲間と一緒に活動・行動するのが楽しかったのです。
ここ最近の私をふりかえると、執筆もしかり、一人で行動することが多い。このことにあらためて気がつきました。
それはそれで快適なのですが、誰かと一緒に何かをする経験が足りないかも。そう感じたんですね。
ということで、近々何かのコミュニティに入ろうと考えるようになりました。スポーツのサークルとか、いいですよね。
昔やっていたテニスのサークルを見つけて入るか。フットサルなど、全然違うスポーツサークルにはいるか。それとも全然別の習い事をはじめるか。
これに関してはまだ検討段階ですが、引き続き考えていきたいと思います。
「ワクワク」-自分が待ちどおしいと思える、夢中になれることをする
三つめは「ワクワク」です。
たとえば好きなアーティストのライブに行くなど、自分が待ちどおしいと思える、夢中になれる、ワクワクすることをやることです。
たとえば最近、私は週に1回、新しいことにチャレンジすることを心がけています。この前は名古屋の家の近所に売ってるわらび餅をはじめて食べてみました。
はい、たいしたことではありません。でも、新しい経験にチャレンジした。このこと自体に価値があるのです。
他にも、「本棚探偵」という気になった店に入ってみました。このお店は簡単に言うと本がたくさん置いてある喫茶店。
こんなところに店があるの?と思うくらい入りにくい店でしたが、これもチャレンジです。楽しんできました。
余談ですが、こうした一連の活動を私は「青活(アオカツ)」と名づけることにしました。青春を取り戻す活動ということで、青活です。
以前本屋さんで『ソロ活はじめました!独身アラサー派遣OLが生活費15万円でも毎日を世界一楽しむ方法』という本を見かけまして。
私の活動は「青活」とネーミングしよう。そう思ったわけです。
最後にまとめに入ります。
まとめ
ミッドライフクライシスの主な原因は、端的に言ってしまえばマンネリ化です。
解決する方法・キーワードは、「成長」、「人との関わり」、「ワクワク」です。
たとえば成長を実感できる新しいことを試す。
新しい習い事に通ったり、ボランティアに参加してみたり、人とかかわるコミュニティに入ってみる。
ワクワクして待ち通しい、夢中になれることをやる。
こう書くと、「理屈はわかるけど、、、」と感じるかもしれません。その気持ちはよくわかります。私も昔、そうでしたからね。
でもですね、今日記事にわらびもちを食べたと書きました。これくらい、ちょっとしたことでもいいのです。
いつも買ってるコーヒーの種類を変えてみる。これだけでもいい。まずは小さくはじめて、達成感を味わったり、行動することの報酬を味わうことが大切です。
そうすると、また次回もチャレンジしてみようと思えます。そうして少しずつ継続していけば、気がつけば大胆なチャレンジができるようになっていることでしょう。
繰り返しますが、小さなアクションを続けていきましょう。ぜひ試していただき、よかったら僕に教えてください。一緒に人生・中年の危機、のりこえていきましょう。
「青活」のコミュニティを作ることがあれば、このブログで告知します。その時は是非ご参加くださいね笑。
それではまた次の記事でお会いしましょう。それでは、また!
(※)この話はPodcastでも話をしています。音声で楽しみたい方は以下よりお楽しみください。
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