仕事でやることが多すぎてテンパってしまった時、落ち着いて確実に仕事を前に進めていく方法-パニックになる原因と対処法

仕事が忙しくてテンパってしまった時、確実に仕事を前に進めていく、シンプルで効果的な方法がある。

それは「やることを絞ること」だ。

具体的には、今日中に絶対にやらなければならないタスクを「1つだけ」書き出してみる。

これだけで、あなたは落ち着きを取り戻すことができる。

なぜこの手法が有効なのか。

それは、人間の脳の習性からきている。

説明しよう。

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やることが多すぎると、人間の脳はフリーズする

人間の脳は、やることが多すぎるとパニックになり、エネルギーを使わないように行動する習性がある。

たとえば、本来すぐに手をつけなければならない重要な仕事に手が伸びず、頭を使わない簡単な作業ばかりに手をつけてしまったりすることはないだろうか。

こうした行動をとってしまうのは、「やらなければならない仕事が多すぎる」と脳が判断し、集中できない状態となってしまうからだ。

そうして「集中できない状態」になっても、僕達は「とりあえず何かやらなければならない」と焦ってしまう。

その結果、脳のエネルギーを使わない作業に手をつけてしまうというわけだ。

これはたとえると、アウトレットに買い物に行って、結局何も買わずにブラブラ過ごして終わってしまう時と似ている。

店が多すぎて、考えるのを放棄してしまう。

なるべくエネルギーを使わないように、ただブラブラしてしまう。

そうして、何も買わずに終わってしまったりする。

このように人間は、目の前の選択肢が多すぎると思考停止に陥ってしまい、不合理な行動をとってしまう。

こうした事態を避けるために非常に有効なのが、「やることを絞ること」なのだ。

目の前の一つの仕事にだけ、意識を絞る

仕事中に「やることが多すぎる!」とパニックになってしまったら。

一旦冷静になって、今日中に絶対やらなければならない仕事を「一つだけ」書き出してみよう。

たくさんの仕事の中からやることを絞って、脳へ「それだけやればいい」と指令を出してあげよう。

そうすることで、あなたは落ち着きを取り戻すことができる。

それは、今やらなければいけない目の前の仕事にだけ、集中することができるようになったからだ。

どんなにたくさんの仕事があっても、僕達ができることは目の前の仕事を一つずつ片づけていくことだ。

今やらなければならないタスクに集中することができれば、落ち着いて仕事をこなしていくことができる。

まとめ

僕達は目の前の選択肢が多くなりすぎると、冷静に行動ができなくなる。

その結果、脳は安易な行動に走るようになり、矛盾した行動を取ってしまうのだ。

その対抗策として有効なのは、逆に目の前の選択肢を絞ることだ。

具体的には、やることを一つだけに絞る。

「目の前のことだけに集中すればいい」と思えば、あなたも冷静さを取り戻すことができる。

そして一つ片づけたら、また一つと処理していけば、仕事は前に進んでいく。

あれもこれもと、一度に欲ばらないこと。一つ一つ、落ち着いて処理していく。

その気持ちが、確実な行動に繋がっていく。

ということで、参考にしてほしい!!!

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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