仕事への執着をなくすきっかけは、自分の人生を一番大切にしたことだった-「他人の評価」よりも「自分の人生」を選ぶ

仕事への執着を捨てるには、一度執着している仕事そのものを捨てないといけない。

つまり、会社でのまわりのメンバーからの評価、会社からのあなたへの評価を一度捨てる覚悟を持つことが必要という話を前回しました。

結論からいうと、僕は残業をやめたことがきっかけで、仕事への執着を捨てることができました。

以前は長時間労働だったのですが、ある日から「残業ゼロ」に変わったのです。

どうして僕が長時間労働から「残業ゼロ」に働き方を変えたのか。

今日は当時の自分が感じていたことを振り返ってみたいと思います。

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「仕事だから仕方ない」と割り切ることができなかった

僕の会社では、僕と同じ立場にある人がまわりのメンバーが仕事をしている中では帰りづらい雰囲気がありました。

というより、それは僕自身の罪悪感の問題かもしれません。

まわりのメンバーが残業してるのに、自分だけ早く帰ることに抵抗を覚えていました。

「なぜアイツだけ早く帰るんだ」、「あれだけ早く帰れるということは、仕事をしていないんじゃないか」。

こんな風に批判されたり、他人からの嫌われるのが怖かったのだと思います。

実際に今まで何度かそういった批判をされたこともありました。

でも僕はどうしても、「仕事だから仕方ない」と割り切ることができませんでした。

それはやはり「仕事=人生ではない」という価値観が深く根付いていたからだと思います。

そして「仕事だから仕方ない」を続けた結果、自分の人生がどうなるか。想像できていたからだとも思います。

職場でのまわりのメンバーからの評価や、会社からの評価は大事です。僕はそこをないがしろにしたいわけではありません。

しかし一番大切なのは言うまでもなく、自分の人生です。そこをおろそかにしてまで他人の評価を優先すべきと僕は思いません。

自分を犠牲にしてまで得る他人からの評価がそんなに大切とはどうしても思えなかったのです。

他人を優先してきて募ったのは「他人に対する不満」だけだった

少なくとも今までの僕は自分を犠牲にして他人を優先してきましたが、募るのは他人に対する不満ばかりでした。

自分が我慢しているから、他人に我慢を強要してました。

自分ががんばっていたから、他人にも「がんばれよ」と思ってました。

仕事で助けてもらっても、心のどこかで「あたりまえ」と思っていました。

なぜなら「自分の中でそれだけの仕事をしてるのだから当然」という意識があったからです。

自分がどんどん傲慢で嫌なヤツになっていきました。どんどん自分のことが嫌いになっていきました。

それは「仕方ない」のかもしれません。「大人になれ」と思う人もいるでしょう。

でも僕には無理でした。でもどうしたらいいかわからない。苦しい。

そんなどん底の時に出会ったのが心屋さんでした。

この話は以下の記事に続きます。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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